“お飾り”のミッションに魂を込めたい

“お飾り”のミッションに魂を込めたい
2006年、社員数が50名程度に達した頃、私はある悩みを抱えていました。それは会社のミッションやビジョンが社内で共有できずに、組織の一体感がなくなりつつあったことです。
当時、ミッションはありましたが、単に額に飾ってあるだけ。
そこで、会社がさらなる成長を遂げるためには、社員とのミッションの共有が不可欠だと考えたのです。 そんな時に、親交の深い経営者2人からエバーブルーのコンサルティングの評判を聞きました。2人とも「組織が実際に変化して、感銘を受けた」とおっしゃっていたので、一度当社でもコンサルティングを受けてみようと思ったのです。

経営陣の魂を、末端まで “全くブラさずに伝授する”コンサルティング
明確な目標を全員が共有し、達成するための強い意思を持つ

まずはコンサルティングの一環で、経営陣とマネージャーで合宿を行ったのですが、当日いきなりメンバー全員で沢登りと聞いた時は正直面喰いました。

紆余曲折の末、何とかぎりぎりでゴールにたどり着いた頃にはみんなバラバラ、仲間には我関せず…という有様でした。

しかし、お遊びに見えるこのアクティビティこそ、実は恐ろしいほどに自社の経営状況を映し出していたのです。まさに、その経営陣の特性が一発で現れると言ってもいいでしょう。

この体験から我々は、ゴールにたどりつくためには目標を明確にし、その目標を全員が共有して「絶対達成するんだ」という強い意思を持つことが必要だと学びました。

当社らしい「ミッション・ビジョン・バリュー」を明文化

それを企業経営に置きかえると、「トップ全員がコミットした明確な軸（目標）を掲げ、足並みをそろえて一丸となって向わなければ高き目標は達成できない」ということ。

つまり、沢登りは限られたリソースでゴールを明確にして、一致団結してたどりつくというメタファー（比喩）だったのです。この実体験を通して、私はいままでの自分を振り返り、「こんな当然のことは言葉にしなくてもわかるだろう」という意識で社員に指示を出していたかもしれない…と愕然としました。

自然に包まれ、リラックスしてトップ全員がフラットになれる環境と、沢登りでの気づきがイヤというほど腑に落ちているからこそ、時には口論になりながらも全員が納得するまで徹底的に本音で語りあうことができました。そして最後には、当社らしい「ミッション・ビジョン・バリュー」を明文化することができたのです。

トップから新人までブレのない結束感のある組織に成長

その後はトップのブレがなくなり、全社員にもアウトドアのアクティビティを通じて理念を体感的に理解してもらい、腹に落としていくプログラムなど、さまざまな施策を続けました。

さらに今では、毎年入社する新入社員にも理念を理解するプログラムを実施し、会社の方向性を理解してもらいロイヤリティを高めつつ、同期の絆を強固にすることで、トップから新人までブレのない結束感のある組織に成長してきていることを実感しています。

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経営メンバーに家族のような信頼関係が

経営理念構築・浸透コンサルティングで得た共有体験を通して、経営メンバーに家族のような信頼関係が生まれました。それらはいまや、当社の根幹基軸となってすべての源になっています。

• 効果1意思決定の迅速化

  「軸」が明確になったことにより、組織がブレなくなり判断も迅速になりました。それに伴い、加速度的に一体感が生まれ始めました。

• 効果2全社的な活性化

  現社員はもとより、新入社員や中途も当社の「軸」に共感して入社しているため、組織全体が非常に活き活きとしています。

• 効果3企業文化の確立

  自信を持って「ミッション・ビジョン・バリュー」を社内外に掲げつつ、さらなる浸透と継続を徹底的に進めることができています。

新たなミッションを胸に、さらなる飛躍へ。

当社はWeb2.0ベンチャーとして日本最大級のQ&Aサイトを運営しており、2008年3月には米マイクロソフトと業務・資本提携を交わしました。社員一丸となってこうしたグローバルな事業展開ができるのも、エバーブルーのコンサルティングにより誕生した企業ミッションの力が大きいと実感しています。

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